毎年、学校健診の時期になると扁桃肥大との健診結果の用紙を持ってくる患者さんがいます。扁桃肥大というと多くの場合はノドの両側にある口蓋扁桃の肥大を指します。口蓋扁桃は幼児期から小児期には人生で最も大きいことが普通であり(生理的肥大)、肥大のみでは病気とはいえません。
①肥大が睡眠時の呼吸障害の原因になっている。
②肥大が摂食障害の原因になっていて体重増加不良を招いている。
③反復性扁桃炎の原因として考えられる。
★特に上記の①や②のような状態が確認されない限り心配はいりません。
日本耳鼻咽喉科学会でも、このような点をしっかり確認した上で扁桃肥大を健診で指摘するべきであり、安易に大きさだけで指摘しないようにと指導しています。
*それでも何か気になる点があれば医師にご相談下さい。